glibcの実装を見る方法
glibcとはGNUが提供する標準Cライブラリのことです。Linuxのマシンには標準で入っています。
「strcspnってどんな実装になっているのだろう?」と思ったことがあり、「いや、そもそも標準Cライブラリの実装ってどこで見ることが出来るのだろう」に発展しました。gnu.orgにアクセスすればすぐに分かるのですが英語の苦手な人には拒否反応が出るかも知れません。そしてgoogle(日本語)で検索すると意外と情報がなかったので、ここに記しておきます。
以下では最新のglibc(GNUプロジェクトの標準Cライブラリ)の入手方法を記します。cvsコマンドが使える環境が必要です。cvsのインストール方法は検索すればあちこちに情報があるので、ここでは説明を割愛します。
1.$ cvs -z 9 -d :pserver:anoncvs@sources.redhat.com:/cvs/glibc login
{パスワードを聞かれるので "anoncvs"と答えます}
2.$ cvs -z 9 -d :pserver:anoncvs@sources.redhat.com:/cvs/glibc co libc
これだけです。これだけで、カレントディレクトリにglibcというディレクトリが出来て、その下に標準Cライブラリのソースコードがあります。たとえば、strcspnのソースコードは、glibc/string/strcspn.c にあります。
(追記:2009/06/24)
今はCVSではなくGITでインストールしなくてはならなくなりました。glibcの実装を見る方法2というエントリにその方法を書きました。