迷いの晴れる時間術
シゴタノで書かれた紹介文を読んで興味を持ち、迷いの晴れる時間術という本を読みました。
時間術というタイトルですが、自己啓発本によく見られるような時間術のことが書かれているわけではありません。時間志向という考え方を理解して時間のとらえかたを変えることで、前向きな気持ちを持ち、日々を充実してすごす方法が書かれています。
簡単にまとめると、時間志向には「過去型」、「現在型」、「未来型」の考え方があり、それぞれをバランスよく取り入れるのが大切だと言っています。過去に関しては、起きてしまったことは変えられませんが、過去に対する考え方を変えることで、過去をポジティブな記憶に変えることができると言っています。
まず本書には、自分の今の時間志向のタイプを知るための時間志向テストがあり、以下の5タイプの志向がそれぞれどのくらい強いか知ることができます。
- 過去肯定型
- 過去否定型
- 現在快楽型
- 現在宿命論型
- 未来型
現在宿命論型は、「運命はあらかじめ決まっているから仕方ない」というような志向を持つタイプのことです。他はだいたいどんなタイプなのか分かると思います。
次に各時間志向の説明と、その志向の強め方を述べています。
そして最後に、著者(2人)のこれまでの研究によれば — 西洋社会に暮らす人間としての偏りはあるでしょうが — 最適の時間志向は次のようなバランスとなると言っています。
- 過去肯定が強い
- 未来が適度に強い
- 現在快楽が適度に強い
- 過去否定が弱い
- 現在宿命論が弱い
なぜならこの組み合わせには三つの大きな利点があると言っています。
- 過去肯定が強いと、根っこ(ルーツ)が得られる。ポジティブな過去は、あなたの基盤となる。
- 未来志向をもてば、希望と楽観と力にあふれた未来を思い描ける。
- 現在快楽志向はエネルギーをもたらし、生きていることのよろこびを感じさせてくれる。適度に人生を肯定し、自然を五感で楽しみ、性的な快楽を味わおうとする。
この本は、今の私にはぴったりな本であり、このタイミングで読むことができてとても良かったです。
私は過去否定が強く、未来志向が高いという結果でした。確かに今の私は自分の足りていないところばかり目についてしまい、それを克服しようと努力していました。それが極端になりすぎてして、今を楽しもうという気持ちを抑圧してしまっていました。
今後はもっと過去を肯定し、現在を楽しもうという意識も持とうと思います。そうなるための簡単な方法も本書に書いてあるので、まずはそれを続けてみようと思います。