ソフトウェアエンジニア現役続行

雑多なことを綴ります

消費者と企業

購読している宋文洲さんのメルマガ。今週の内容は「嘘、消費者が企業を育てる」でした。
宋文洲のメルマガの「読者広場」: 嘘、消費者が企業を育てる

次の段落が印象的でした。

最近よく思うのですが、「消費者が企業を育てる」という言い方は本質を間違えているような気がします。地元の企業が地元の消費者と同じ低いレベルから共に成長する場合、「消費者が企業を育てる」ように見えますが、これはあくまでも土着企業の論理です。複雑な消費層と消費パターンが混在する未知の市場(しかし、これこそ真の市場)においては、消費者が企業を育てるのではなく、企業が消費者に適応するのです。

新しい商品を考えるときも、これが当てはまると思います。消費者が企業を育てると考えて、お客様の話を聞いていても、新しい商品は出てこない。お客様は、現状の商品の改善案を出せても、全く新しいコンセプトの商品は出せないからです。

かと言って、企業の中だけで考えてしまうと、今度はその商品が消費者に受け入れられない。消費者に適応した商品になっていないということがあります。

結局は、消費者と企業と商品の位置関係を正しく把握する必要があると感じました。