ソフトウェアエンジニア現役続行

雑多なことを綴ります

アプレンティスシップ・パターンを読みました

先週(2010-07-08)に発売されたアプレンティスシップ・パターンを読みました。
アプレンティスシップとは「師弟制度」のことで、この本は指導者のための本ではなく、「ソフトウェア開発を経験したことがあり、卓越したソフトウェア開発者になることを切望している人のため」の本です(前書きより)。
本書では35のパターンが紹介されています。それぞれのパターンでは、ソフトウェア開発者として成長する過程でよくある状況・問題と、それに対する解決方法・行動が書かれています
例えば「読書リスト」パターンでは、状況・問題は次のように書かれていました。

状況
最初の言語に堪能になるのに十分な能力とスキルを身に付けた後、あなたは周りを見渡し始めて、信じられないほどの量の情報をまだ学ぶ必要があることを知ります。
問題
読む必要がある本の数は、あなたが読むことができる以上にどんどん増えていきます。

そしてこの状況・問題に対する解決方法・行動が書かれています。解決するための考え方だけでなく、具体的な行動まで記載されているので分かりやすく、参考になりました。
一つ一つのパターンがコンパクトにまとまっていて、また、日本人には馴染みのない表現には訳注が添えてあり、とても読みやすくなっています。
読んでいてやる気の出る良著です。ソフトウェア開発者として働いている人や、これから働く人は、参考になることが多いと思います。
僕も自分の節目や壁に直面したときなどに定期的に読み返して、自分の考え方や行動を見直したいと思います。