ソフトウェアエンジニア現役続行

雑多なことを綴ります

シリコンバレーに行ってきた

年末の休暇を使って、アメリカのカリフォルニア州に旅行してきました。サンフランシスコを観光したり、ヨセミテ国立公園でのんびりしたり。

そんな中で、一番、印象に残っているのは、シリコンバレーを訪れ、そこにある半導体企業で働いている知り合いと、話をすることができたことです。

彼はもともと僕と同じ会社で働いていたのですが、アメリカ駐在を経て、シリコンバレーの半導体企業に転職しています。アメリカ永住を決めた一番の理由は家族だと言っていました。日本にいたときは毎晩深夜まで仕事をしていたが、アメリカに来てからは平日に家族と夕ご飯が食べられるようになったと言っていました。働き方にゆとりを感じます。

街の雰囲気からもゆとりを感じます。家は広く、庭も大きい。道路が広くて渋滞も少なく、ここにいると大らかな気持ちになります。日本でせせこましく働いている自分が悲しくなってきます。

アメリカにある選択肢の豊富さにもゆとりというか自由を感じます。例えば、アメリカでは大学生の年齢層がとても幅広いそうです。というのもアメリカには定年という概念がなく、何歳まででも働き続けられます。だから、何歳であろうと自分のキャリアアップやキャリア転換のために自由に大学に入り直すそうです。

また、よく聞く話ではありますが、やはりアメリカの大学生は日本に比べて、とてもよく勉強するそうです。驚いたのは、アメリカの企業には「新卒採用」という概念がないということ。転職が盛んなアメリカで、大学生は中途採用の人たちと同じ土俵で仕事を探さなくてはいけません。だから、アメリカの大学生は必死で勉強して、インターンシップで就業体験や人脈を得て、内定を勝ち取るのだそうです。

就職できれば安泰というわけではなく、アメリカ企業はドラスティックに従業員のクビを切ります。例えば、企業が着手している事業から撤退を決めたら、その事業部門のメンバーがみんなクビになってしまうようなことも当然のように起きる。彼自身もそれを経験したそうです。アメリカで働くということは、そういうリスクも覚悟して働かなくてはならないと話していました。

他にもいろいろ話を聞きました。こういった話はインターネットから得られるかも知れませんが、実際にその場に行き、そこで働く人から話を聞くと、感じ方が全然違います。

日本と比較して、アメリカで働くことの長所も短所もたくさんあると思います。これから続く長い人生を考えると、一度は違う国で働いてみたいなと思うようになりました。違う文化や価値観に触れられることは自分の人生にきっとプラスになると思います。

貴重な年末の休日を費やして、車であちこち案内してくれて、話をしてくれた彼には感謝の気持ちでいっぱいです。

案内してくれた場所の一つ。シリコンバレー発祥の地と言われるHP創業のガレージです。クリスマスシーズンだったので、リースが架かっていて可愛いですね。
f:id:Oswald:20101230224203j:image